共通テスト受験生の75.8%が「時間が足りない」― 今、求められる「正しく速く読む力」

共通テスト受験生の75.8%が「時間が足りない」
――今、求められているのは「正しく速く読む力」
興味深い記事を読みました。
2026年1月に大学入学共通テストを受験した大学1年生1,000人を対象に、河合塾グループが行った調査によると、75.8%の受験生が「試験時間が足りなかった」と感じたそうです。
さらに、91.6%が「基礎力よりも情報処理能力が問われる試験だ」と感じたという結果も出ています。
なぜ、これほど多くの受験生が「時間が足りない」と感じたのでしょうか。
理由として多かったのが、
「問題文や資料文の分量が長かった」62.3%
「図表などから読み取る情報量が多かった」49.3%
という回答でした。
私は、この結果をとても興味深く読みました。
今の大学入試では、単に知識をたくさん覚えているだけでは対応しにくくなっています。
長い問題文を読み、資料や図表から必要な情報を見つけ、その意味を理解し、限られた時間の中で考えて答える。
つまり、「読む力」がすべての教科の土台になっているのです。
ここで大切なのは、単に文字を速く追う「速読」ではありません。
正確に読み、内容を理解しながら、必要な情報を素早くつかむ力。
私はこれを、「正しく速く読む力」だと考えています。
そして、その土台になるのが語彙力です。
知らない言葉が多ければ、そのたびに文章の意味を推測しなければなりません。当然、読むスピードも落ちます。
反対に、豊富な語彙を持ち、文章の意味を正確につかめる子どもは、内容を理解するまでのスピードも上がっていきます。
だから私は、長年の指導の中で、
「語彙力なくして、学力なし」
と伝え続けてきました。
今回の記事でも、東京大学・京都大学の合格者の76.8%が高校2年生の終わりまでに共通テスト対策を始めていたという結果が紹介されています。
さらに記事では、東大・京大合格者の約10%が、共通テストの演習を「高校入学前」から始めていたことにも触れています。
もちろん、この調査だけで「小学生から共通テスト対策を始めるべきだ」ということではありません。
私が大切だと思うのは、そのもっと前の段階です。
小学生・中学生のうちから、
語彙を増やす。
文章を正確に読む。
大切な情報をつかむ。
読んだ内容について考える。
こうした力を少しずつ積み重ねていくことです。
大学入試になって突然、「速く正確に読めるようになりなさい」と言われても、簡単に身につくものではありません。
だからこそ、まなび舎では小学生のうちから語彙力と読解力を大切にしています。
国語のためだけではありません。
算数の文章題も、理科の実験問題も、社会の資料問題も、そして将来の大学入試も――。
すべてはまず、「何が書かれているのかを正しく読み取ること」から始まります。
今回の調査結果を見て、改めて感じました。
読解力は、すべての学力の土台です。
そして、その土台をつくるのは、受験直前ではなく、子どもたちがまだ小さいうちからの毎日の「読む経験」なのだと思います。
―― Dreamkidz まなび舎
塾長 中尾 篤朋